自分が先輩になった時に何ができるのか?

早いもので、社会人生活5年目も終わりに近づいてきました。

病院業界では人事異動というものがあまりないようなのですが、私は5年目で3部署目。色々な経験をさせてもらっています。

ここまでのキャリアに関して人事への不満はあまりないのですが、残念だなーと思うのは後輩を持つ経験がほとんどなかったことです。(というかずっと一番下の立場) 「教えることは学ぶこと」という言葉がある通り、後輩の指導により得られる気づきもまた多かったのではないかと思います。

とはいえ、ここでそんなことを書いていても立場が変わるわけでもありませんので、自分が先輩になった時に何ができるのか?、ということをまとめてみます。

 

1.毎年のように上司が変わっていること

異動が多かったということもありますが、その中でも毎年のように自分の上司(先輩)が変わっています。

当たり前ですが、部署の規模や上司のキャラクターごとにマネジメントのスタイルは異なります。ある程度のところまでいったら自分に任せてくれる上司もいれば、打ち合わせ前に一回一回報告・相談が必要な上司もいました。いつ話に行っても機嫌が変わらない上司もいれば、気分次第で全然取り合ってくれない上司もいました。口だけで全然動いてくれない先輩もいれば、何も言わずに淡々と仕事を進める先輩もいました。

 

と、このように下の立場から様々な上司、先輩を見てきたことは、今後自分が後輩を持つ立場になるにあたって必ずプラスに働くはずだと思っています。

 

周りを見渡すと、長期間同じ部署にいる同期などは、どうしても仕事内容や仕事で付き合う人が一緒になりがちです。異動や上司の交代などにより、様々な仕事のスタイルと関わることが出来たことは、非常にラッキーでした。そして、自分が今まで会ってきた上司・先輩ともまた違うキャラクターであることが、今後の仕事にあたって生きてくるのではないかと思います。

 

2.現場部門の視点と管理部門の視点を持てたこと

これまで経験した部署を振り返ると、管理部門→現場部門→管理部門という順番で来ています。

うちの病院ではそもそもあまり異動がなく、管理部門にいる人はそのまま管理部門の中間管理職に、現場部門にいる人はそのまま現場部門の中間管理職に、という流れが多かったので、両方の視点を持って管理職に昇進した人がほとんどいません。

そういった意味で、現場部門と管理部門の両方の視点を持てたことは、これまでの病院事務職にあまりないキャリアをいち早く積めたと思っています。

管理部門で働いて強く思うのは、やはり現場を良くすることができるのは現場しかなく、その旗振り役は管理部門の意図を踏まえつつ、現場をリードできる管理職であるということです。しかし、「現場の管理職が現場職員と同じ視点しか持ち合わせていない」ことがとても多く、それが原因で問題解決を停滞させる場面を見るたびに、歯がゆい気持ちになります…。

3.たくさんの同世代職員が辞めていってしまったこと

入職式のいた時に15~6人くらいいた同期は、今や半分以下になってしまいました。前後の世代の先輩・後輩も、転職ラッシュでほとんど残っていません。

その流れの中で同世代の職員の人が感じていた不満や、そこでの現場の雰囲気を知ったことは、自分が上の立場になった時に、場のマネジメントをする上で生きてくると思っています。

辞めていった理由は人ざまざまですが、自分が上の立場になっていったときに同世代の人がいないというのは寂しさを覚えます。転職が当たり前の時代には古い考えなのかもしれませんが、やはり生え抜きの職員の世代間バランスが悪いということが5年後、10年後の組織にとっては悪影響が出てくるはずです。辞めていった人の組織への思いをいい方向に形にしていくことも、自分の役割だと勝手に認識しています。 

 

個人的には、来年以降は現場部門に戻り、その中で管理職的な役割の仕事をしてみたいと思っています。(が、こればっかりは会社の方針なので、なんとも言えませんが…。)

そのためにも、今の部署でいい仕事をして、次の部署からラブコールをもらえるように頑張ること!ですね。