現場の当事者としてのスタンスを持つこと

今の部署では、各現場の管理者と仕事をする機会が非常に多いです。(病院事務は、どの部署も多かれ少なかれ似たような性質を持っていますが…)

現場の管理者の方と仕事をしていて困るのは、「A案なのかB案なのかC案なのか、どこに行きたいんだろう?」と、問題の当事者としての立場・スタンスというか、問題点に対する考え方が見えない時です。現在の私の業務上で大切なことは、現場の方への後方支援や、各部署間の橋渡し・調整をすることです。ですので逆に言えば、現場としてのスタンスが見えないと、何を支援すればいいのか、何を調整すればいいのかがわからなくなってしまいます。

 

最近一番困ったのは、「この仕事はやらないならそれに越したことはないけど、自分の立場からはそれは言えない。上が決めてくれたことに従います」という回答でした。

自分より長く働いている人、自分の給料の倍以上もらっているような人にこういうことを言われると正直ガクッと来てしまいますが、諦めるわけにもいかないので、あの手この手でいろいろと質問をしつつ情報を引き出します。が、相手に意思がないので決定打になる情報は出てこず、あまり動かないのが現実です。。

 

このような現象に触れるにつれ、自分が現場の部署に戻ったときは、常に今自分が持っている仕事、関わっている仕事に対してポジションをとる、そして悪い方向に行きそうなときは当事者としてリーダーシップを発揮することが大切なのだと心に誓いました。

 

またこの話を書いていて、築地の豊洲移転問題に関するゴタゴタと、ちきりん氏のツイートを思い出しました。

豊洲移転問題で一番困る人は、市場で仕事をしている人たちなのだから、その人たちがもっとリーダーシップをとるべき」というツイートを見て、なるほど!と感じ入った記憶があります。記事としては下記のようにまとめられています。

d.hatena.ne.jp

 

この問題が取り上げられていた時期は、現場の部署で当事者としてある問題に巻き込まれていたのですが、このツイートに勇気づけられ(?)、その時は自分の部署として最も良いと思われる方法を周りに提案し、切り抜けることが出来ました。

 

当事者として何がしたいのか、何をやりたくないのか、そこから改善活動であったり、無駄の削減がなされていくと思っています。より良い意思決定のプロセスを踏むためにも、各立場の人が考えを持つ、スタンスをとるということが、お互いに納得のいく仕事をするためのポイントなのだと思います。…これは言いすぎでしょうか?

 

まあちなみに言うと、頑固なまでにがっちりしたスタンスの現場とやりあう仕事というのは、それはそれで消耗します。やっぱり仕事って難しいですね…笑